アイザック=ネテロ
略歴・人物像
声 - 外波山文明 / 永井一郎(第6話 - 114話) → 銀河万丈(第122話 - 138話) ハンター協会および審査委員会の第12代会長。心源流拳法師範。強化系能力者。 ハンター協会の最高責任者。20年前くらいから約100歳と周囲に語っており、ゼノ=ゾルディックよりも二世代上という高齢。殺意を明確にするヒソカ=モロウを煙に巻いたり、ハンター試験後の荒れたガイダンスを収拾させるなど海千山千の老練さを見せるが、その一方でメルエムの発言に気を悪くしたり、気まぐれでキルア=ゾルディックやゴン=フリークスと暇つぶしをするなど俗っぽく茶目っ気の多い性格でもある。 過去にキルア=ゾルディックの高祖父であるマハ=ゾルディックと交戦して、生還した唯一の人物。 46歳の時に武道家としての自分に限界を感じた彼は、悩んだ末に「武道への感謝」という結論に至る。自身を育ててくれた武道への恩返しとして山に篭り、気を整え・拝み・祈り・構えて突くという一連の動作を反復する「感謝の正拳突き1万回」という修練を日課として長年過ごす。 狂気とも言うべき過酷な日々にその身を委ねた結果、音速を超える速度で正拳を突けるほどの怪物へと成長を遂げ、当時における世界最強の念能力者となった。晩年も現役であり続けキメラ=アント討伐作戦に参加。全盛期をとうに過ぎてなお、師団長クラスの蟻を難なく屠るほどの卓越した戦闘力を発揮する。しかし、それでも王はもとより直属護衛軍にすら及ばないというコルトの見立てにより精神統一の業を経て膨大なオーラを蓄積させる。その影響もあってか、アイザック=ネテロ自らが自分より強いと評していた直属護衛軍の1人、ネフェルピトーからの襲撃を退けることに成功する。 自身が本気で戦う際に身につけるという勝負服「心Tシャツ」を着用後、ゼノ=ゾルディックに協力を要請し王と1対1の直接対決に臨む。序盤、百式観音による神速の如き掌打を幾重にも叩き込むが相手の頑強な肉体には有効なダメージを与えることができず、意に介すことなく矢継ぎ早に攻め立てる王と息もつかせぬ激闘を繰り広げる。終盤、数百数千と重ねた打撃がようやく王の内部に僅かにも痛みを蓄えつつあったが、軍儀の影響で先読みの力を得た彼に動きを見切られた上、左腕と右足を切断され窮地に立たされる。起死回生を狙い、奥の手としていた零乃掌を命中させ王をして「個の極致」とまで言わしめるが致命傷を与えるには至らず、ついに力尽きてしまう。敗北を認めた証として、女王から託された「メルエム」の名を王に教える。しかし不敵な笑みを浮かべた直後、メルエムを道連れにするために自らの心臓を貫き、体内に仕込んでいた「貧者の薔薇」を起爆させるという壮絶な最期を遂げた。人が悪いことで有名であったが、数多の功績と絶大なカリスマ性によって多くのハンターたちから尊敬を集めており、その死を悼まれた。
念能力・特殊能力
百式観音(ひゃくしきかんのん)
自らの背後に血涙を流す巨大な千手観音像を顕現させ、その無数の腕により攻撃する能力。アイザック=ネテロが指で印を結ぶことで、観音像が技をくり出す。 能力発動には合掌に至る一連の初動が必要であるが、アイザック=ネテロが行うこの動作のスピードは、「感謝の正拳突き」を経た長年の修練により0.1秒未満、そこから時間差無で観音の掌打が打ち出される。その上、アイザック=ネテロ本人のオーラの移動が極めてスムーズなことから、オーラの流れから次の動きを予測することもできないという、不可避の速攻。 非合理で無駄な動作のはずの合掌・祈りから成立している念である。観音像に意思があるわけではなく、一つ一つの攻撃はいわば型に過ぎず、アイザック=ネテロは発動の瞬間にもっとも状況に即した攻撃動作を逐一選択していることになるが、その組み合わせは無限にも等しい。
壱乃掌(いちのて)
凄まじい速度で手を振りおろすことで観音像が敵を叩き潰す。地面に大穴を穿つほどの威力を誇る。
参乃掌(さんのて)
凄まじい速度で観音像が2つの手を打ち合わせ敵を挟み潰す。
九十九乃掌(つくものて)
凄まじい速度で敵に連射砲のごとく掌打を浴びせる。反撃すらも許さない非常に激しい攻撃である。地面に巨大な穴を開け、地下空間の天井を貫いた。
零乃掌(ゼロのて)
敵背後から観音像を顕現させ、慈愛の掌でもって対象を優しく包み込み(回避不可能にする)、渾身の全オーラを恒星のごとき光弾に変え撃ち放つ無慈悲の砲哮。精神統一によって蓄積した全オーラと生命力を極限まで消耗する最大技である。なお、この時の観音像には血の涙が流されていない。アイザック=ネテロは既に片腕を切断されていたが、「祈りとは心の所作」としてこの技を発動させた。発動させたことで一気に老け込んだ。